溺れてしまいそうだ。


君の瞳に、笑顔に、言葉に。
仕草、表情、その全てに。

もっと近くで、見つめていたい。
触れたい。抱きたい。繋ぎ止めたい。

そんな醜い征服欲を必死に抑える。
手をかけたら最後、俺は君を壊してしまう。

だからこうして、人畜無害な笑みを携えて。
今日も君の隣で、穏やかな俺を演出する。

決して気付かれないように。
信頼を裏切らないために。
こんな俺を、君は軽蔑するだろう?